2014年8月2日土曜日

3DSキャプチャーボードのソフトウェア環境について

3DSのキャプチャーボードから入力された信号を録画する上で有用そうな情報を並べておきます。

まずはOSについて。
基本的に Windows のみでしか動作しないと思われます。Mac OS Xでできないものかと模索してみましたが失敗に終わりました。以下、試した方法を書きます。

1. Wine (一部のウィンドウズのソフトを Unix 系のコンピュータで動作させるソフト) + 最新の n3DSViewer:
キャプチャーボードを動作させるためには msvcr110.dll などの Visual C++ Redistributable 2012 に含まれるdllファイルが必要であるが、 Visual C++ Redistributable 2012 のインストーラそのものが Wine で正常に動作しない。外部サイトからダウンロード可能な msvcr110.dll を直接 wine に読ませようとしても起動しない。

2. Wine + 古い n3DSViewer: 古いビューワは msvcr110.dll に依存しないので wine でもなんとか起動はできるが、wine がUSBを認識しない。

vmware, virtualboxなどの仮想環境は試していません。高確率で起動は可能だと思いますが、パフォーマンスがどうなるかはわかりません。試してみる価値はあると思います。

一旦諦めてBootcampからのWindowsで使うことにしました。



次に録画について。
多数のソフトウェアがあり、このページによくまとめられています。
http://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/153.html

方式が2通りあり、1つは Direct X から直接データをもってくる方法、もう1つはディスプレイに表示されている画像を読み込む方法です。前者の方が高速かつ高画質になり、かつ画面上のウィンドウの上の他のウィンドウがかぶさっても関係なく録画されます。どちらの方式でもいくつかのソフトウェアで録画を試してみましたが、Direct X経由で録画するとピクセルサイズがネイティブのデータより大きく保存されます(2x2=4倍の面積)。この余計なピクセルがファイルサイズをいたずらに増やしている可能性があるので何とも言えません。ハードディスクをかなり圧迫しますが、十分な容量があるなら問題はないでしょう。直す方法があれば知りたいです。

2014年8月1日金曜日

3DSLLキャプチャーボードの導入

公式のキャプチャーデバイスであるニトロキャプチャーをもじって、偽トロキャプチャーなどと呼ばれているものの同等品です。(偽トロキャプチャーという名称は記事執筆現在株式会社ケイティの登録商標となっています。)

カメレオンUSBことキャプチャーボードはオプティマイズさんから購入しました。
http://optimize.ath.cx/LL-SPA3/index.htm
赤外線ポートから線が出るUSB一体型の方です。

作業中に裏のフレキシブルケーブルのツメに逆方向に力をかけてしまい、ツメがとれてしまって大変焦りました。しばらく絶望していたのですが、数日後に顕微鏡で見ながらなんとかはめ直しました。電極間のピッチが狭い上に数も多く、それぞれが複雑な形状をしていたので正直復元できるとは思いませんでした。とれたツメはオプティマイズさんのページにあるこのコネクタのものです。
http://optimize.ath.cx/LL-SPA3/DSCN73461.jpg

この点を除けば組立はオプティマイズさんのサイトの説明通りで、特に難しいことはありません。コネクタの抜き差しに便利ですので作業をする前にきちんとピンセットを用意しておく事をおすすめします。

無事動くようになりましたので、これからは対戦動画などの録画ができます。楽しみです。