2016年7月11日月曜日

ポケモンGOについて2: ポケモンの捕獲

この記事ではポケモンGOにおけるポケモンの捕獲について解説します。いくつかの情報は筆者の推測に基くものでその場合は段落に(不確定情報)と記載します。

ステップ1: ポケモンの場所を特定する

前回解説したマップ画面の右下の近くにいるポケモンリストをタップすると次のような画面が現れます。

これが現在近くにいるポケモンのリストです。足跡の数はだいたいの距離を示しています。シルエットで表示されているものは図鑑に登録されていないポケモンです。ここに表示されているポケモンをタップすると特定のポケモンを選択してマップ画面の右下に表示させることができます。

移動することによって足跡マークの数が変化するので、それを頼りにポケモンのいる方へと向かっていきます。

またポケモンの順番は近い順番で並べられています。足跡の数に変化がなくても移動することによってポケモンの近さの順位が変化する場合がありますので、それもポケモンの場所を特定するヒントになります。(例:画像の状況で西に移動した結果3番目にいたパラスが2番目に来た→パラスとズバットは現在地からそれぞれ異なる方角におり、西はパラスがいる方角に近い。(双方の位置関係により複雑な変化をするのでパラスが西にいると断定はできません。))

この他に重要な情報はマップ上に時々あらわれる動く木の葉です。これはその場所にポケモンがいるかもしれないという重要なヒントです。しかし、7/10日現在、この木の葉マークのある場所にポケモンが存在する場合としない場合があり、100%信頼できる目印とは言えない状態です。ポケモンが存在する場合はエンカウント(遭遇)します。デバイスが振動し、ポケモンのアイコンがマップ上に表示されます。ポケモンを捕獲すると木の葉マークは消滅します。そこにポケモンが存在しない場合はいくら近づいても何も起こりませんし、木の葉マークが消えることもありません。筆者の家の近所には永遠に消えることのない木の葉マークがいくつかあります。このような偽物の木の葉マークに惑わされないためには、よく行く地域にある偽物の木の葉マークを特定し把握しておくことが重要です。

(不確定情報) 近くにいるポケモンのリストから特定のポケモンを選択すると、そのポケモンに対応する木の葉マーク以外は見えなくなるように見受けられます。(ただし、偽物の木の葉マークは画面に残る)もし正しければ狙ったポケモンを捕獲する重要なヒントになりそうです。

ステップ2: エンカウントと捕獲

マップ画面でポケモンにエンカウントするとポケモンのアイコンがマップ上に出現します。ポケモンにタップすると捕獲画面に入ります。捕獲画面では次のようなことができます。

1. ボールを投げる
2. 写真を撮る
3. 道具を使う
4. 逃げる
5. AR (Augmented Reality: 拡張現実) 機能のオン/オフ切り替え

画面下のモンスターボールをホールドするとポケモンの画像の上に2つのリングが表示されます。一つは白いリングで、もう一つは緑、黄、オレンジ、赤などの色のついたリングです。色のついたリングは時間とともに小さくなり、極限まで小さくなると白いリングと同じサイズに戻り、また小さくなりを繰り返します。ボールを上にスワイプして離すことによってポケモンにボールを投げることができます。ポケモンがいる距離に応じて近くに投げたり遠くに投げたりする必要があります。ボールを投げる指の速度よりも、離す場所によって距離を調節した方がうまくいくように思われました。ちょうどよい距離、場所にボールを投げることができると、画面に「Nice!」という文字や「Great!」という文字が表示されます。NiceやGreatで捕獲率が上昇するかは現在のところ不明です。NiceやGreatで捕獲すると捕獲時に経験値のボーナス(+10)がつきます。投げ方によってはカーブボールを投げることもでき、それにも経験値ボーナス(+10)がつきます。具体的にどのようにするとカーブボールになるのかは未検証です。

ボールが当たるとポケモンはボールの中に閉じ込められます。ポケモンが攻撃動作をしているときや、回避動作をしているときはボールに入らない可能性があります。ボールに入ったあと、ボールが振動し、カチっという音と共に星のマークが出れば捕獲成功です。失敗するとポケモンはボールから飛び出してきます。失敗してもたいていすぐに次のボールを投げることができますが、ポケモンが逃げてしまうこともあります。逃げられた場合は再度エンカウントすることはできないようです。

7/10日現在、ポケモンがボールに入った直後の画面でのフリーズが多発しており(だいたい3回ボールを投げるごとに一回程度の確率だと思われます)、そうなってしまった場合は再起動が必要になります。ポケモンがボールに入ったあと何秒も振動しなかった場合、フリーズが疑われるので再起動をおすすめします。フリーズしていても捕獲判定はきちんと行われており、捕獲成功なら手持ちに入り、失敗なら再起動後その場所でまたすぐにエンカウントできます。

AR機能をオンにするとカメラの映像の中にポケモンが現れます。この方が現実世界にポケモンいるようでエキサイティングですが、ポケモンを画面内に入れるためにデバイスの位置を調整する必要があるのと、手ブレによってポケモンの位置が変化するので、ポケモンが真ん中に固定されるオフの方が捕獲難度は低いように思われます。

(不確定情報) ポケモンを捕獲する際に色のついたリングが大きい時に投げるのがいいのか小さい時に投げるのがいいかはまだ情報が不確定です。大きい時に投げるのがいいと主張するサイトが若干多くあるように思われますが、統計的な議論に踏み込んだサイトは7/10日現在まだ見られません。

(不確定情報) リングの色は緑から赤への連続的な変化をし、CP(Combat Point、高いほど強い)が低いほど緑に近く、また高いほど赤に近くなっています。赤に近い方が捕獲難度が高いように思われますが、捕獲率にどの程度影響するかは不明です。

レベルが8になると道具リストの中からズリの実を使うことができます。ズリの実を与えられたポケモンは捕獲しやすくなるとの説明がありますが、どの程度の効果があるのかは不明です。


次回の記事ではポケモンのステータスについて解説します。

ポケモンGO について1: 状況、マップ画面など

日本での配信日が公式からは明確に発表されないまま、ポケモンGOが一部の国で先行配信されました。筆者の住むアメリカでは2016年7月6日に配信され、日本に先行してプレイする機会ができましたので序盤のわかりにくい点や仕様などを記事にしたいと思います。

最初の記事では、事前に公開されていた情報、配信直後の状況、マップ画面について取り扱います。

事前情報

6月にロサンゼルスで行われたE3 2016というイベントでポケモンGOに関する情報が一部先行して公開されました。以下に主な要点をまとめます。

  1. 配信してからすぐは初代のポケモンのみ登場する
  2. 配信してからすぐは交換、多人数プレイなどの機能はない
  3. ポケモンGO Plus (ポケモンGO支援用の小型デバイス)の発売は7月中をめどにする
この3番目の発表によって、これまで明確ではなかった配信日が7月に予定されていたことが明らかになりました。そしてその期待通りに7月の上旬に一部の国での配信が実現されました。

配信直後の状況

少なくともアメリカでは多くの反響が見られ、アップルのApp Storeではランキング一位を獲得し、街を歩いていても子どもから大人まで多くのプレイヤーに遭遇するなど非常に大きな影響が見られました。プレイレポートや攻略記事なども多数現れ、まさにお祭りモードとなっています。

しかし、ゲームサーバの問題により配信初日はログイン自体が困難な状況で、下のようなエラーメッセージの画面ばかりを見ることとなりました。

運よくログインできたとしてもゲーム内でも非常に頻繁にフリーズが起き、その度に再起動をさせられ、またログイン自体が困難になるという状況がしばらく続きました。配信から数日が経って状況は改善し、ログインが困難になることは少なくなりましたが、依然としてサーバへのアクセスに時間がかかる問題や、頻繁にフリーズする問題は残っています。これが原因でアプリの評価は☆3つとかなり低い値になっています。今後のアップデートやプレイ人口の減少などによって状況が改善されることが期待されます。

御三家のポケモンの選択

ゲームを始めるとまず博士からの説明があり、トレーナーの名前の決定とアバターの容姿の選択、御三家のポケモンを捕獲するイベントがあります。初代御三家のフシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメの中から一匹を選択し捕獲します。筆者はせっかちで、3匹いるのがよくわからずに目に入ったフシギダネを選んでしまいましたので、選択は慎重にしましょう。Forbesによって、この最初の御三家の捕獲のときに4回以上「逃げる」を選択するとピカチュウが最初のパートナーとして与えられることが報告されています。

マップ画面

マップの中の移動は自らの足を使って行います。現実の世界で移動すると中のキャラクターも移動します。こうしてポケストップやポケモンのいるくさむらなどに向かって移動します。マップ画面は以下のような構成です。ここでは各要素の概要だけ説明し、詳細は後に回します。
ジムには空のジム(灰色)とそうでないものがあり、そうでないものは赤、青、黄の3つチームのうちのどれかの色に染まっています。図にあるジムは黄色チームのジムです。レベルが5になるまではジムを訪れることはできません。
青い箱のようなものが浮いている所は「ポケスポット」と呼ばれる場所で、ここに立ち寄るとアイテムがもらえます。
右下には近くにいるポケモンのリストが表示されます。すでに図鑑に登録されているポケモンはカラーで、そうでないポケモンはシルエットで表示されます。ここをタップするとそれぞれのポケモンが大体どの程度離れているかがわかります(足跡マークの数=遠さ)。

真ん中の下にはメニューがあり、ここからさらに図鑑、ショップ、道具、ポケモン、設定、ヒントのメニューを開くことができます。ここで与えられる「ヒント」以外にゲームの解説はなく、その内容もポケストップとジムに関するちょっとした情報だけなので、序盤が非常にわかりにくくなっています。

左下のアバターのアイコンをタップすると現在のレベルと経験値、ぼうけんノート(ログのようなもの)、アチーブメントなどを見ることができます。

次回の記事ではポケモンの捕獲について解説します。